消化器内科(肝胆膵分野)
概要紹介
消化器内科では消化器疾患全般を診療していますが、対象疾患が広範囲に及ぶために、主に肝胆膵分野と消化管分野に分けて、横断的かつ専門的に診療をしています。消化器内科をご紹介・受診していただいた際には、肝疾患、膵・胆管系疾患、消化管疾患の各々の専門医が毎日出ていますので、疾患に応じて担当します。入院ならびに救急についても、当然のことですが各々の専門医が診療をします。なお、ここでは肝胆膵分野について書いていますので、消化管分野については、消化管センターの消化器内科(消化管分野)をご参照ください。
当科の特色
大学病院レベルの最先端の医療を、患者さんを第一にをモットーに、安全にかつ適切に提供しています。新規薬剤による治療はもちろんのこと、最新の機器を用いた専門的な検査と治療を行っており、肝胆膵分野におけるほとんどの疾患に対する診断と治療が可能となっています。
さらに、外科と放射線科との緊密な連携のもとに最善の診療を提供するように努力しています。
さらに、外科と放射線科との緊密な連携のもとに最善の診療を提供するように努力しています。
スタッフ情報
- 氏名(フリガナ)
- 中牟田 誠(ナカムタ マコト)
- 卒業年
- 昭和59年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(肝臓専門)
- 肝胆膵センター 科長
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
- 日本消化器病学会専門医・指導医
- 日本肝臓学会専門医・指導医
- 氏名(フリガナ)
- 福泉公仁隆(フクイズミ クニタカ)
- 卒業年
- 昭和63年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(肝臓専門)
- 医療管理企画運営部長・医療情報管理センター部長併任
- 地域医療研修センター長
- NSTチェアマン
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
- 日本消化器病学会専門医・指導医
- 日本肝臓学会専門医
- 日本臨床栄養代謝学会認定医
- 氏名(フリガナ)
- 国府島 庸之(コウジマ モトユキ)
- 卒業年
- 平成9年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(肝臓専門)
- 肝胆膵センター 医長
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医、総合内科専門医、指導医
- 日本肝臓学会専門医・指導医
- 日本消化器病学会専門医・指導医
- 氏名(フリガナ)
- 荒武 良総(アラタケ ヨシフサ)
- 卒業年
- 平成11年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(肝臓専門)
- 肝胆膵センター 医長
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本肝臓学会専門医
- 氏名(フリガナ)
- 田代 茂樹(タシロ シゲキ)
- 卒業年
- 平成21年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(肝臓専門)
- 肝胆膵センター
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医・総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本肝臓学会専門医
- 氏名(フリガナ)
- 中嶋 摩依(ナカシマ マイ)
- 卒業年
- 平成23年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(肝臓専門)
- 肝胆膵センター
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本肝臓学会専門医
- 氏名(フリガナ)
- 豊田 優貴(トヨタ ユキ)
- 卒業年
- 平成29年 卒業
- 役職・所属
-
- レジデント(肝臓専門)
- 肝胆膵センター
- 専門医
- 氏名(フリガナ)
- 加来 豊馬(カク トヨマ)
- 卒業年
- 平成12年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(膵臓・胆道専門)
- 肝胆膵センター 医長
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医・総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本胆道学会指導医
- 日本膵臓学会指導医
- 氏名(フリガナ)
- 三木 正美(ミキ マサミ)
- 卒業年
- 平成22年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師(膵臓・胆道専門)
- 肝胆膵センター
- 専門医
-
- 日本内科学会認定医・総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本膵臓学会指導医
- 氏名(フリガナ)
- 原 真児登(ハラ マコト)
- 卒業年
- 平成30年 卒業
- 役職・所属
-
- 専攻医(膵臓・胆道専門)
- 肝胆膵センター
- 専門医
- 氏名(フリガナ)
- 赤木 健哉(アカギ ケンヤ)
- 卒業年
- 令和3年 卒業
- 役職・所属
-
- 専攻医(総合消化器)
- 肝胆膵センター
- 専門医
診療実績
2021年(1~12月)の消化器内科(肝胆膵+消化管)入院患者総数は、コロナ感染の蔓延にもかかわらず1436人であり、性別では、男性865名、女性570名でした。入院患者の疾患別内容は、消化管疾患650名45%が最も多く、次いで胆道疾患302名21%、膵疾患244名17%、肝疾患186名13%でした。具体的な消化器疾患は、膵癌 181名、大腸ポリープ158名、胃癌112名、大腸癌87名、肝細胞癌 72名でした。
肝胆膵疾患のトレンド
肝疾患は慢性肝炎~肝硬変~肝細胞癌と進行していきます。以前は、その原因の多くはウイルス性のものでしたが、経口抗ウイルス剤の発達により、ほとんどの症例で排除またはコントロールが可能となっています。一方、糖尿病や肥満を背景とした脂肪性肝疾患やアルコール性肝疾患が激増しています。入院においては、主に肝硬変や肝癌の治療を行いますが、いずれも近年大きく進歩しており、特に切除困難な肝癌において、分子標的薬を併用した免疫療法があります。
近年の特徴のひとつに膵癌の増加があげられます。早期発見が難しく、手術ができないことも多く、さらには抗がん剤が進歩したとはいえ、予後不良な癌のひとつになっています。そこで早期発見をめざすべく、超音波内視鏡ならびに超音波下吸引針生検、逆行性胆管膵管造影と細胞診を行っています。また、切除不能膵癌については、各種抗がん剤を使った化学療法を行っています。また、膵炎は重症化し致命的になる可能性が高く、集中治療室も含めて集学的治療を行っています。
胆管癌(肝内・肝外)も増加しており、膵癌と同様に専門的な検査と治療を行っています。特に胆管癌の場合には、胆管が癌によって閉塞して黄疸・肝不全を招くために、狭窄した胆管を広げるステントと呼ばれる拡張器を挿入します。また、救急疾患で多い総胆管結石(胆管に排出された胆石)に対しては、内視鏡的に除去する治療を行っています。
近年の特徴のひとつに膵癌の増加があげられます。早期発見が難しく、手術ができないことも多く、さらには抗がん剤が進歩したとはいえ、予後不良な癌のひとつになっています。そこで早期発見をめざすべく、超音波内視鏡ならびに超音波下吸引針生検、逆行性胆管膵管造影と細胞診を行っています。また、切除不能膵癌については、各種抗がん剤を使った化学療法を行っています。また、膵炎は重症化し致命的になる可能性が高く、集中治療室も含めて集学的治療を行っています。
胆管癌(肝内・肝外)も増加しており、膵癌と同様に専門的な検査と治療を行っています。特に胆管癌の場合には、胆管が癌によって閉塞して黄疸・肝不全を招くために、狭窄した胆管を広げるステントと呼ばれる拡張器を挿入します。また、救急疾患で多い総胆管結石(胆管に排出された胆石)に対しては、内視鏡的に除去する治療を行っています。