皮膚科・アレルギー科
概要紹介
湿疹から薬疹、水疱症、乾癬、脱毛、白斑、ウイルス性疾患、皮膚良性腫瘍、皮膚がんまで、幅広く、多くの疾患に対応しています。アトピー性皮膚炎においては、ステロイド以外の外用剤が開発されたのに加えて、生物学的製剤やJAK阻害剤などが使用できるようになり、軽症から重症のアトピー性皮膚炎の治療の選択肢が広がっています。また、乾癬においては内服PDE4阻害剤に加えて、様々な生物学的製剤が開発され、それぞれの患者さんの症状に応じて治療が可能となってきています。さらに、円形脱毛症にもJAK阻害剤が適応になりました。恒に最新の治療を取り入れ、患者さんそれぞれに最適の治療を選択していただけるよう心がけております。手術に関しては形成外科、九州大学皮膚科、九州がんセンターと連携し、最適な治療を行っています。
当科の特色
皮膚科疾患全般にわたって正確な診断を行い、適切な治療をすることをモットーに診療を行っています。特に診断に関しては皮膚生検による病理組織学的診断を重視し、病理カンファレンスに、元の皮膚科科長、今山修平先生をお呼びして討論し、決定しています。アレルギー疾患については積極的にパッチテスト、プリックテストなどのアレルギー検査を行っています。薬疹に関しては積極的に、DLST、パッチテストを行い、原因薬の同定をしてます。皮膚癌に関しては、病理組織学的診断に基づき、切除範囲などの治療方針を決定し治療をおこなっています。また、ほくろの癌を鑑別できるダーモスコープ、最新の紫外線治療を行なえる全身型ナローバンドUVB照射機、太田母斑に著効を示すQスイッチアレキサンドライトレーザー機器を備えており、診断、治療の充実に心掛けています。
スタッフ情報
- 氏名(フリガナ)
- 占部 和敬(ウラベ カズノリ)
- 卒業年
- 昭和60年 卒業
- 役職・所属
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- 医長
- 専門医
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- 医学博士
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医
- 日本皮膚科学会代議員
- 日本色素細胞学会評議員
- 九州大学医学部臨床教授
- 専門分野
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- 色素異常症、レーザー
- 氏名(フリガナ)
- 西尾 紀一郎(ニシオ キイチロウ)
- 卒業年
- 平成26年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師
- 専門分野
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- 皮膚科一般
- 氏名(フリガナ)
- 石倉 侑(イシクラ ユウ)
- 卒業年
- 平成29年 卒業
- 役職・所属
-
- レジデント
- 氏名(フリガナ)
- 酒井 雛子(サカイ ヒナコ)
- 卒業年
- 令和3年 卒業
- 役職・所属
-
- レジデント
診療実績
2021年度の皮膚科外来の初診患者の疾患別延べ患者数を図1に示しました。総数は2070名で昨年より175名増加とコロナ感染症流行前の一昨年の数には及びませんが、患者数はやや回復しました。皮膚良性腫瘍、湿疹・皮膚炎の患者様が多く、薬疹・中毒疹、蕁麻疹・痒疹・皮膚掻痒症、ウイルス性疾患、毛包脂腺・毛髪・爪甲疾患、の患者様がそれに続いて多く来院されました。本年度初めて、皮膚良性腫瘍の患者数が、湿疹・皮膚炎の患者数を上回りましたが、これは湿疹・皮膚炎の患者数の減少によるものでありました。
外来紫外線治療に関して、当科では月のべ約90名の患者に紫外線治療を行っております。その内訳はほぼ半数が乾癬で、その他、アトピー性皮膚炎、痒疹、尋常性白斑、菌状息肉症の患者様です。

図1 疾患別外来初診患者数
外来紫外線治療に関して、当科では月のべ約90名の患者に紫外線治療を行っております。その内訳はほぼ半数が乾癬で、その他、アトピー性皮膚炎、痒疹、尋常性白斑、菌状息肉症の患者様です。

図1 疾患別外来初診患者数
入院患者数・手術件数
2021年度の皮膚科入院患者の疾患別患者数を図2に示しました。総数は64名で昨年より24名ほどの減少がみられました。本年は昨年に比べ全体の入院患者が減少したにもかかわらず、帯状疱疹等のウイルス性疾患や、天疱瘡等の水疱症・膿疱症、また蜂巣炎等の細菌性疾患及び皮膚良性腫瘍が増加しました。
手術室での手術を合計した疾患別手術患者数を図3に示しました。総数は167件で昨年より34件減少となりました。上位4疾患は粉瘤、基底細胞癌、脂肪腫、有棘細胞癌、であり例年に比べ、疾患に関わらず件数の減少がみられました。
手術室での手術を合計した疾患別手術患者数を図3に示しました。総数は167件で昨年より34件減少となりました。上位4疾患は粉瘤、基底細胞癌、脂肪腫、有棘細胞癌、であり例年に比べ、疾患に関わらず件数の減少がみられました。
図2 疾患別入院患者数
図3 疾患別手術患者数