形成外科
概要紹介
形成外科は創傷治癒〈傷のなおり〉を専門としています。
体表面の変形や醜形(けが、生まれつ、腫瘍に伴うもの加齢)といった整容的(みため)・機能的(はたらき)な障害を、主に手術などの方法で改善することで、機能回復と生活の質(QOL)を高めることを目的とした科です。よって、治療の対象となる部位は全身の多岐にわたります。
体表面の変形や醜形(けが、生まれつ、腫瘍に伴うもの加齢)といった整容的(みため)・機能的(はたらき)な障害を、主に手術などの方法で改善することで、機能回復と生活の質(QOL)を高めることを目的とした科です。よって、治療の対象となる部位は全身の多岐にわたります。
形成外科で取り扱っている疾患
- 新鮮熱傷
- 顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷
- 口唇裂、口蓋裂
- 手足の先天異常、外傷
- そのほかの先天異常
- 母斑、血管腫、良性腫瘍
- 悪性腫瘍後の再建
- 瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド
- 褥瘡、難治性潰瘍
- その他
当科の特色
日本における形成外科の歴史はまだ浅く、1956年に東京大学に形成外科診療班ができてからまだ50年ほどしか経っていません。九州医療センター形成外科は平成6年7月の病院開設時に新設されました。以来、形成外科一般の治療を広く行ってまいりました。
形成外科とは、「失われた機能および整容的形態の回復を目的とした医療」を行う診療科です。「創傷治癒」の原則を根幹として、主に手術によって体表面とこれに近い組織の修復改善を行います。再建治療においては他診療科とチームを組みより完成度の高い治療を、また先天奇形、重度外傷など当科単独で治療を行なう場合には機能的回復はもちろんのこと整容的改善までを考慮した治療を行っています。
形成外科とは、「失われた機能および整容的形態の回復を目的とした医療」を行う診療科です。「創傷治癒」の原則を根幹として、主に手術によって体表面とこれに近い組織の修復改善を行います。再建治療においては他診療科とチームを組みより完成度の高い治療を、また先天奇形、重度外傷など当科単独で治療を行なう場合には機能的回復はもちろんのこと整容的改善までを考慮した治療を行っています。
スタッフ情報
- 氏名(フリガナ)
- 森久 陽一郎(モリヒサ ヨウイチロウ)
- 卒業年
- 平成13年 卒業
- 役職・所属
-
- 科長
- 専門医
-
- 日本形成外科学会専門医
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 エキスパンダー/インプラント責任医師
- 氏名(フリガナ)
- 新垣 匠(アラカキ ショウ)
- 卒業年
- 役職・所属
-
- 医師
- 専門医
診療実績
2023年の外来新患数は221名、入院患者数は141名でした。
下記に2023年の患者数及び手術の内訳を示します。なお自費診療となる美容外科及びレーザー治療は行っておりません。
入院手術症例は126例でそのうち全身麻酔手術は107例でした。外来手術症例は71例でした。
手術では昨年同様、良性腫瘍や難治性潰瘍の治療が多く見られました。また他科とのチーム医療で悪性腫瘍切除後の再建手術も増加傾向にあります。
当院ではチーム医療(フットケア)として代謝内分泌内科、血管外科、形成外科、看護師等関連部署が集まって月に2回症例検討を行っております。
各症例に対しチームで診療に至ることで治癒率及び救肢率の上昇が見込めますので引き続き連携を行っていきます。。
下記に2023年の患者数及び手術の内訳を示します。なお自費診療となる美容外科及びレーザー治療は行っておりません。
入院手術症例は126例でそのうち全身麻酔手術は107例でした。外来手術症例は71例でした。
手術では昨年同様、良性腫瘍や難治性潰瘍の治療が多く見られました。また他科とのチーム医療で悪性腫瘍切除後の再建手術も増加傾向にあります。
当院ではチーム医療(フットケア)として代謝内分泌内科、血管外科、形成外科、看護師等関連部署が集まって月に2回症例検討を行っております。
各症例に対しチームで診療に至ることで治癒率及び救肢率の上昇が見込めますので引き続き連携を行っていきます。。
2023年 手術内容区分
区 分 | 入院 | 外来 | 計 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
全身麻酔 | 腰麻・ 伝達麻酔 |
局所麻酔 ・その他 |
全身麻酔 | 腰麻・ 伝達麻酔 |
局所麻酔 ・その他 |
||
外傷 | 12 | 1 | 13 | 26 | |||
先天異常 | 9 | 9 | |||||
腫瘍 | 62 | 1 | 1 | 32 | 96 | ||
瘢痕・瘢痕硬縮 ・ケロイド |
5 | 3 | 6 | 14 | |||
難治性潰瘍 | 13 | 3 | 4 | 10 | 30 | ||
炎症・変性疾患 | 4 | 1 | 1 | 4 | 10 | ||
美容(手術) | |||||||
その他 | 2 | 2 | 3 | 5 | 12 | ||
Extra レーザー治療 | |||||||
区分計 | 107 | 6 | 13 | 0 | 1 | 70 | 197 |
2023年 形成外科患者数
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新患者数 | 17 | 16 | 29 | 21 | 15 | 22 | 14 | 21 | 13 | 22 | 17 | 14 | 221 |
入院実人数 | 9 | 10 | 12 | 15 | 13 | 16 | 13 | 10 | 12 | 13 | 9 | 9 | 141 |
こんな疾患の治療も行っています
腋臭症(ワキガ)
症状に応じて保存的治療:薬品を用いて治療する方法
外科的治療法:手術にて治療する方法
症状でお悩みの方は一度ご相談ください。(腋臭症は保険診療です。)
巻き爪・陥入爪
ワイヤー矯正法:形状記憶合金のワイヤーを用いる方法。痛くもなく数分の処置で行えます。外科的治療法:爪縁切除術、爪床形成術などの手術を行います。
爪がくい込んで痛い、変形して痛い、爪の周囲から浸出液が出て痛い等、爪に関してお悩みの方は一度ご相談ください。
傷跡の治療
手術、けが(外傷)、やけどなどによって傷ができ、その傷あとの治療経過がうまくいかず異常がおこることがあります。 傷あとの異常には、肥厚性瘢痕とケロイドというものがあります。特徴
赤み:盛り上がり、つっぱり感、時々かゆい
症状に応じて
保存的治療法:圧迫療法・ステロイド療法・内服療法
外科的治療法:瘢痕形成術・瘢痕拘縮形成術・ケロイド減量術
これらを組み合わせることで症状の軽減ができます。症状でお悩みの方は一度ご相談ください。