腎臓内科
概要紹介
腎臓病は急性疾患から慢性疾患まで幅広い病態を呈する領域です。腎臓内科では急性腎不全に対する治療、検尿異常の鑑別診断（腎生検を含む）および治療、慢性腎不全の評価・教育、さらに腎臓の機能が低下し末期腎不全に至った患者の皆さまの透析導入などを行っています。また、合併症により入院された維持透析の患者の皆さまに対し、主科と連携しながら透析業務を行っています（外来維持透析は行っていません）。透析導入後、他施設への紹介など、 近隣病院との密接な連携を推進しています。
当科の特色
腎機能障害を伴う症例の診断（急性腎不全、慢性腎不全）・進行因子の検索・治療、腎炎およびネフローゼ症候群の診断と治療などを行っています。急性腎不全などの急性疾患に見られる肺うっ血、電解質異常、代謝性アシドーシスなどに対する緊急的処置を必要とする場合においては瞬時の判断を要します。透析導入時には患者の皆さまの精神的ケアを必要とする場合もあります。医師、看護師、栄養士、薬剤師の相互協力により患者の皆さま本位の医療を提供します。
スタッフ情報
- 氏名（フリガナ）
- 中山 勝（ナカヤマ マサル）
- 卒業年
- 昭和62年 卒業
- 役職・所属
-
- 血液浄化部長
- 専門医
-
- 日本内科学会認定内科医
- 日本腎臓学会腎臓専門専門医・指導医
- 日本透析医学会透析専門医
- 氏名（フリガナ）
- 春山 直樹（ハルヤマ ナオキ）
- 卒業年
- 平成15年 卒業
- 役職・所属
-
- 血液浄化副部長
- 専門医
-
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本腎臓学会腎臓専門医
- 日本透析医学会透析専門医
- 氏名（フリガナ）
- 福井 明子（フクイ アキコ）
- 卒業年
- 平成23年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師
- 専門医
-
- 日本内科学会認定内科医
- 日本腎臓学会腎臓専門医
- 氏名（フリガナ）
- 大田 修（オオタ オサム）
- 卒業年
- 平成31年 卒業
- 役職・所属
-
- レジデント
- 専門医
- 氏名（フリガナ）
- 木下 真以（キノシタ マイ）
- 卒業年
- 令和3年 卒業
- 役職・所属
-
- レジデント
- 氏名（フリガナ）
- 山田 佳奈（ヤマダ カナ）
- 卒業年
- 令和4年 卒業
- 役職・所属
-
- レジデント
診療実績
【2022年 診療実績】
血液透析延べ回数3988回、血液透析導入患者数91例、維持透析患者転入数383例、腎生検数50例。
血液透析延べ回数3988回、血液透析導入患者数91例、維持透析患者転入数383例、腎生検数50例。
| 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
| 血液透析延べ回数 | 3478 | 3713 | 3589 | 3860 | 3988 |
| 血液透析導入患者 | 79 | 62 | 77 | 85 | 91 |
| 維持透析患者転入患者 | 340 | 343 | 309 | 335 | 383 |
| 腎生検数 | 36 | 35 | 43 | 52 | 50 |
血液透析導入
1年間の透析導入患者は70～80例です。透析に必要な内シャント造設（人工血管移植術も含む）も当科で施行しています。
維持透析患者転入
多施設からの合併症による転入数は増加傾向にあり、虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症などの脈管系の合併症を筆頭に、悪性腫瘍、感染症などが主なものとしてあげられます。
腎臓病教室
慢性腎不全、腎炎の患者の皆さまを対象に、医師・看護師・薬剤師・栄養士により、腎臓病、透析療法の基礎知識から日常生活、食事療法、薬剤についての知識まで、幅広い教育を行っています。
当科における臨床研究について
2009年6月、より当科入院となった慢性腎臓病（Chronic Kidney Disease：CKD）の患者の皆さまを対象として、前向きコホート研究を行っています。2021年に掲載された論文（英文原著）は3編です。
Fukui A, et al. Association between urinary salt excretion and albuminuria in Japanese patients with chronic kidney disease: the Fukuoka kidney disease registry study. Clin Exp Nephrol 25: 9-18, 2021.
Tsuda S, et al. Subclinical hypothyroidism is independently associated with poor renal outcomes in patients with chronic kidney disease. Endocrine 73: 141-150, 2021.
Matsukuma Y, et al. Association between the urinary sodium-to-potassium ratio and renal outcomes in patients with chronic kidney disease: a prospective cohort study. Hypertens Res 44: 1492-1504, 2021.
Tsuda S, et al. Subclinical hypothyroidism is independently associated with poor renal outcomes in patients with chronic kidney disease. Endocrine 73: 141-150, 2021.
Matsukuma Y, et al. Association between the urinary sodium-to-potassium ratio and renal outcomes in patients with chronic kidney disease: a prospective cohort study. Hypertens Res 44: 1492-1504, 2021.