集中治療科
概要紹介
2022年より、医師法施行規則改正で集中治療科が診療科名として追加され、当院では2024年度より集中治療科を開設いたしました。当院集中治療室(ICU)では、以下のような症例、患者さんを受け入れています。
当科では、上記のような術後や内因性疾患で、病態が複数の診療科領域にわたり重症化した患者さんを対象に診療支援をしています。
(術後)
・高侵襲もしくは高難度手術や長時間手術(心大血管手術、開頭顕微鏡手術、ロボット支援下手術、血管吻合を伴う再建手術など)を受けた方。
・重要臓器に既往症を有しながら手術を受けた方。
・術中の変調で、人工呼吸管理や血圧管理、急性血液浄化などが必要となった方。
(内因性疾患)
・各種ショック(敗血症、出血、心原性ほか)
・急性心筋梗塞
・重症呼吸不全など
・高侵襲もしくは高難度手術や長時間手術(心大血管手術、開頭顕微鏡手術、ロボット支援下手術、血管吻合を伴う再建手術など)を受けた方。
・重要臓器に既往症を有しながら手術を受けた方。
・術中の変調で、人工呼吸管理や血圧管理、急性血液浄化などが必要となった方。
(内因性疾患)
・各種ショック(敗血症、出血、心原性ほか)
・急性心筋梗塞
・重症呼吸不全など
当科では、上記のような術後や内因性疾患で、病態が複数の診療科領域にわたり重症化した患者さんを対象に診療支援をしています。
当科の特色
集中治療を受ける方は、症状の重症化に伴い全身管理を要することが少なくありません。当科は、主治医の治療方針を中心に据えつつ、集中治療の中でも主治医が常としない領域(人工呼吸管理とその苦痛を軽減するための鎮静・鎮痛管理、血行動態モニタリングと輸液・薬剤管理、腎機能が低下した場合の体液管理と急性血液浄化療法など)について、提案し指示・実施しています。
また、ICU退室後の身体機能や認知機能が維持され、社会復帰が進めやすくなるよう、早期離床リハビリや早期栄養介入を行っています。この介入は、集中治療室に入室したほぼ全例で実施しており、当科と看護師、理学療法士、管理栄養士が多職種で協議して実施内容を検討しています。
また、ICU退室後の身体機能や認知機能が維持され、社会復帰が進めやすくなるよう、早期離床リハビリや早期栄養介入を行っています。この介入は、集中治療室に入室したほぼ全例で実施しており、当科と看護師、理学療法士、管理栄養士が多職種で協議して実施内容を検討しています。
スタッフ情報
- 氏名(フリガナ)
- 吉田 真一郎(ヨシダ シンイチロウ)
- 卒業年
- 平成14年 卒業
- 役職・所属
-
- 集中治療科科長
- 専門医
-
- 日本集中治療医学会 専門医
- 日本専門医機構認定 救急科専門医
- 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
- 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
- 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
診療実績
2024年4月から同年内(9ヶ月)の入室実績は以下の通りです。
平均年齢はやや高く、緊急コールによる入室率が高くなっています。また女性の割合がやや低くなっているのが特徴です。
平均年齢はやや高く、緊急コールによる入室率が高くなっています。また女性の割合がやや低くなっているのが特徴です。
入室件数: 256件(月平均 28.4件、女性 36.7%、平均年齢 70.79歳)
診療科(1) 心臓外科: 95件
診療科(2) 循環器内科:39件
診療科(3) 肝胆膵外科:30件
診療科(4) 脳神経外科:17件
診療科(5) 消化器外科:15件
*内科系(循環器を除く)入室:26件
*緊急コール入室(病棟急変):17件
*再入室率:2.89%
人工呼吸症例(非侵襲的陽圧換気除く):129例(月平均 14.3例)
*気管チューブ抜去後の人工呼吸再導入(再挿管)率:3.57%
平均在室日数:3.25日。
診療科(1) 心臓外科: 95件
診療科(2) 循環器内科:39件
診療科(3) 肝胆膵外科:30件
診療科(4) 脳神経外科:17件
診療科(5) 消化器外科:15件
*内科系(循環器を除く)入室:26件
*緊急コール入室(病棟急変):17件
*再入室率:2.89%
人工呼吸症例(非侵襲的陽圧換気除く):129例(月平均 14.3例)
*気管チューブ抜去後の人工呼吸再導入(再挿管)率:3.57%
平均在室日数:3.25日。
ICU病床利用の最適化に努めています
当院 ICUは4床と小規模ながら病床稼働率は82%と高く、平均在室日数は3.4日です(2023年度)。 2023年の医療施設調査(厚生労働省)では、600床を超える病院で特定集中治療室管理料算定を許可された病院は全国に183施設ありますが、当院のようにICU病床4床以下で運用している施設は4施設ほどです。小規模ゆえに、重症病態でICUでの治療適応があるにもかかわらず、満床のためICUに入室できない場合があります。そうした場面が減少させられるよう、ICU在室日数の短縮に努めるとともに、各診療科や多職種の協力を仰ぎつつ、隣接する救命救急センター病床やハイケアユニット(HCU)と連携し、ICUに準じた治療・ケアが提供できるよう調整しています。
治療方針に沿いつつもICU以外の病床での治療をお願いすることがございます。ご協力いただければ幸いです。
治療方針に沿いつつもICU以外の病床での治療をお願いすることがございます。ご協力いただければ幸いです。