消化器センター(消化器内科)このページを印刷する - 消化器センター(消化器内科)

部門紹介

消化器内科(消化管)は、病診・病病連携を重視して、基幹病院として地域に密着した医療を行っています。
受け持つ疾患の特性から、日常診療における検査の占める割合が非常に大きく内視鏡検査を始めとする各種検査を行うとともに、外科、放射線科、病理とのコミュニケーションを必要とすることも多く、緊密な協力体制をとることにより高いレベルでの診断・治療を行うように努めています。

 

特徴

複数の専門医、指導医を擁し、個々の患者さんへの最適な消化管疾患診療を提供することを基本方針としています。

病棟では肝胆膵内科、消化管外科、肝胆膵外科のスタッフと密接な連携を保ちやすい体制を作って診療を行っており、週一回のカンファレンスで協議を行っています。
外来では月曜日から金曜日までスタッフが診療を行っています。
早期の胃癌、大腸癌、食道癌では体への負担が軽い内視鏡的治療ESDを積極的に行っています。


内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

平成18年度に導入して以来、早期胃癌、早期大腸癌、食道表在癌治療に対し多数例施行しています。積極的に牽引デバイス等を用い安全かつ効率的に施行しています。
濱田匠平医師がESD後潰瘍を簡便に縫縮する手技としてClip Stopper Closure (CSC) Methodを開発しDigestive Endoscopy誌に掲載されました。


Cold polypectomy

1cm以下の大腸ポリープについて、後出血が少なく外来で施行可能なポリープ切除法として、cold forceps polypectomy, cold snare polypectomyを平成26年度より導入し症例を重ねており、大腸ポリープ切除のかなりの数が入院治療から外来治療に移行しました。
抗血栓剤内服患者でも後出血が少ないことを藤井宏行医師が「胃と腸」誌に報告しました。抗血栓剤単剤であれば外来でも施行しています。


消化管ステント

平成24年胃十二指腸・大腸消化管ステントの保険収載に伴い、隅田頼信医師が消化管ステントを積極的に導入し、以降増加の一途を辿っており九州最多数例を施行しています。大腸イレウスを来した大腸癌でも緊急手術を避けるため、大腸ステントを挿入しイレウス解除後に全身精査を進め待機的手術に至るBridge to Surgery例が増加しています。

 

静脈瘤造影下硬化療法EVIS

EVIS( endoscopic varicealography during injection sclrerotherapy)は硬化剤+造影剤を透視下に注入する手技であり、食道壁外シャントや門脈への硬化剤流入をチェックでき重大合併症を予防できます。
2008年水谷孝弘医師が導入して以来、例数を重ねており安定した手技で施行しています。