肝胆膵外科このページを印刷する - 肝胆膵外科

概要紹介

症例数
当科では、肝臓・胆道・膵臓領域のがん、胆のう結石症などの胆道良性疾患に対する手術を行っています。当科は日本肝胆膵外科学会の高度技能専門医育成のための修練施設A(年間高難度手術50例以上)に認定され、数多くの肝胆膵領域の高難度手術を行っています。

肝切除・膵切除には根治性と安全性を担保できる範囲で積極的に腹腔鏡手術を行っており、体に負担の少ない低侵襲な肝胆膵外科治療を行っています。2021年4月からは、さらなる根治性と低侵襲の両立を目指し、ロボット支援下手術(da Vinci手術)を開始しました。また、進行肝がん・進行膵がんに対しては化学療法と手術を組み合わせた集学的治療を行い、切除率の向上を目指しています。

 

当科の特色

当科の最大の特徴は肝がん(原発性肝がん、転移性肝がん)の治療に対して前科長(現顧問)である才津が考案したマイクロ波凝固壊死療法(MCN)と肝切除を使い分けている点にあります。MCNは開腹や小開胸、あるいは腹腔鏡下に肝がんをマイクロ波にて焼灼する治療法であり日本一の症例数を誇っております。
この治療法により、肝切除が不可能な高度肝硬変併存例や多発例、また経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)が困難な患者様にも肝切除と遜色ない治療が可能であり、肝切除と巧みに使い分けることにより良好な肝がんの治療成績を得ています。1994年7月の開院以来、2021年末までに外科治療を行った原発性肝がんの患者さんはのべ3300名を越え、国内でも有数の治療実績を築いています。

 

スタッフ情報

氏名(フリガナ)
高見 裕子(タカミ ユウコ) 
卒業年
平成8年 卒業/平成28年 大学院卒業
役職・所属
  • 臨床研究センター長
  • がん診療統括部長
  • 緩和ケアセンター長
  • 科長 
専門医
  • 日本外科学会 認定医・専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本肝胆膵外科学会 評議員・高度技能専門医
  • 日本消化器病学会 専門医
  • 日本肝臓学会 認定肝臓専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本消化器がん外科治療 認定医
氏名(フリガナ)
龍 知記 (リュウ トモキ)
卒業年
平成16年 卒業/令和2年 大学院卒業
役職・所属
  • 医長
専門医
  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本肝胆膵外科学会 評議員・高度技能専門医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(術者)
  • ロボット支援下肝切除プロクター
  • ロボット支援下膵体尾部切除プロクター
  • 日本消化器病学会 専門医
  • 日本肝臓学会 認定肝臓専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本消化器がん外科治療 認定医
氏名(フリガナ)
野村 頼子(ノムラ ヨリコ)
卒業年
平成17年 卒業/平成25年 大学院卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医
  • 日本肝胆膵外科学会 評議員・高度技能専門医
  • ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(術者)
  • 日本肝臓学会 認定肝臓専門医
  • 日本消化器がん外科治療 認定医
氏名(フリガナ)
武石 一樹(タケイシ カズキ)
卒業年
平成17年 卒業/平成24年 大学院卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本外科学会 専門医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本肝胆膵外科学会 評議員・高度技能専門医
  • ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(術者・助手)
  • 日本肝臓学会 認定肝臓専門医
  • 日本消化器がん外科治療 認定医
  • 日本移植学会 移植認定医
  • 日本再生医療学会 再生医療認定医
氏名(フリガナ)
山本 玄(ヤマモト ゲン)
卒業年
平成16年 卒業/平成27年 大学院卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本外科学会 専門医
  • 日本消化器外科学会 専門医
  • 日本消化器がん外科治療 認定医
  • ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(助手)

診療実績

2018年から2022年までの過去5年間の当科での主な手術症例数の内訳は以下のようになっています。局所麻酔手術も含めると年間約400例の手術を行っています。()内は腹腔鏡手術の症例数、(R)内は腹腔鏡手術中のロボット手術症例数です。

当科での肝胆膵高難度手術は日本肝胆膵外科学会・高度技能医が、また腹腔鏡下肝切除・膵切除術は日本内視鏡外科学会・技術認定医が全ての手術を術者または指導的助手として担当し、安全で質の高い手術を行うよう日々心掛けています。

 
診療実績

からだにやさしい肝胆膵外科手術

肝胆膵領域でも従来の開腹手術から腹腔鏡を用いた低侵襲手術がこの数年で急速に拡がっています。肝胆膵分野の手術は難易度の高い手術が多く、さらに腹腔鏡手術では開腹手術よりも高度な技術を要します。よって厳しい施設基準をクリアし厚生局の認可を受けた病院でしか肝切除、膵切除などの腹腔鏡手術・ロボット手術は行うことができません。

現在、当科での肝臓がんの外科治療は腹腔鏡下肝切除が主流となっています。当院では保険適応となっているすべての肝切除を腹腔鏡下に行うことが可能です。また胆道再建を除くすべての肝切除において2022年4月からロボット支援下肝切除が保険適応となり、当科でも2022年9月よりロボット支援下肝切除術を導入しました。膵切除においては、当科ではロボット支援下膵体尾部切除術の施設認可を取得し2021年4月より実施しています。当科でのロボット支援下肝切除、膵体尾部切除はともに日本肝胆膵外科学会/日本内視鏡外科学会よりプロクター(指導医)の認定を受けた医師が手術を担当します。

肝胆膵分野でも低侵襲手術が主流となり、今後ますます進化していくことが予想されます。当科では低侵襲だけでなく根治性を担保した安全で質の高い腹腔鏡手術・ロボット手術を提供できるように日々心掛けています。
切除術の症例数