腫瘍内科
概要紹介
日本人のふたりに1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなる時代、高齢である、ほかの疾患をもっている、ふたつのがんに罹患した、などの理由でがんの治療が難しい、という方も増えています。
腫瘍内科はがんの薬物療法(抗がん剤治療)の専門診療科であり、どの臓器にできたがんかを問わず、さまざまながんの患者さんの治療にあたります。また上記のように、さまざまな条件のためにがん治療が難しい患者さんであっても、取り得る最善の治療方法を選択し、その人がその人らしく過ごすためのお手伝いができるよう、治療を検討しています。
当科の特色
当科では多くの診療科を擁する総合病院の強みを活かし、さまざまな診療科と連携しながら、抗がん剤治療を中心としたがんの治療にあたっています。
がん薬物療法専門医3名を含む4名のスタッフで診療していますが、手術、放射線治療や緩和ケアといった抗がん剤以外のがん治療についても、最適なタイミングでこれを提供できるよう、各専門科と連携しながら、また患者さん、ご家族とよく相談しながら治療を組み立てています。
がん薬物療法専門医3名を含む4名のスタッフで診療していますが、手術、放射線治療や緩和ケアといった抗がん剤以外のがん治療についても、最適なタイミングでこれを提供できるよう、各専門科と連携しながら、また患者さん、ご家族とよく相談しながら治療を組み立てています。
スタッフ情報
- 氏名(フリガナ)
- 田村 真吾(タムラ シンゴ)
- 卒業年
- 平成19年 卒業
- 役職・所属
-
- 医長
- 科長
- 外来総合治療センター長
- ゲノム診療部 副部長
- 緩和ケアセンター 副センター長
- 専門医
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- 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医・協議員
- 日本内科学会 総合内科専門医・指導医
- 日本消化器病学会 消化器病専門医
- 日本消化管学会 胃腸科専門医
- 日本緩和医療学会 認定医
- 氏名(フリガナ)
- 桑山 美幸(クワヤマ ミユキ)
- 卒業年
- 平成24年 卒業
- 役職・所属
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- 医師
- 専門医
-
- 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・協議員
- 日本内科学会 認定医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 氏名(フリガナ)
- 土居 靖宗(ドイ ヤスヒロ)
- 卒業年
- 平成26年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師
- 専門医
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- 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
- 日本内科学会 認定医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 氏名(フリガナ)
- 瀧川 彩(タキガワ アヤ)
- 卒業年
- 役職・所属
-
- レジデント
診療実績
下図の年間新患数に示すとおり、当科ではさまざまながんの患者さんの治療を担当していますが、特に消化管(大腸がん、胃がん、食道がんなど)、頭頸部(舌がん、咽頭がん、喉頭がんなど)、泌尿器(腎臓がん、膀胱がんなど)領域の症例を多く治療しており、これらの疾患を得意としています。
また一般に稀少がんとよばれ、治療が難しいとされる肉腫や原発不明がん、神経内分泌腫瘍といった頻度の少ない悪性腫瘍に対する治療も積極的に行っています。
また一般に稀少がんとよばれ、治療が難しいとされる肉腫や原発不明がん、神経内分泌腫瘍といった頻度の少ない悪性腫瘍に対する治療も積極的に行っています。
がん治療の個別化
従来、抗がん剤治療は原発巣(がんがはじめにできた場所)によって決まっていました。しかし最近、がんに関する詳細な検査ができるようになり、様相が変化してきています。同じ大腸がんでもその特徴により、たとえば「X遺伝子異常があれば治療薬Aを選択するが、Y蛋白に異常があればBが勧められる」というように、がん治療の個別化(=プレシジョン・メディスン)が進んでいるのです。また、「大腸がんでも、乳がんでも、Y蛋白の異常があれば治療薬Bが有効」といったこともあり、ある臓器のがんで既に使用されている薬剤が、ほかの臓器のがんの一部にも有効性を証明される、ということも増えています。 つまりがんの治療は「どこにできたがんか」ではなく「どんな蛋白や遺伝子の異常をもったがんか」で使用する薬剤が異なる時代になってきているのです。
もともと「臓器を限定せず、さまざまながんの診療を行う」診療科である腫瘍内科はこの個別化医療に適した診療科です。腫瘍内科では個別化医療の鍵となる「がん遺伝子パネル検査」も積極的に実施しています。
もともと「臓器を限定せず、さまざまながんの診療を行う」診療科である腫瘍内科はこの個別化医療に適した診療科です。腫瘍内科では個別化医療の鍵となる「がん遺伝子パネル検査」も積極的に実施しています。