心臓血管外科このページを印刷する - 心臓血管外科

概要紹介

当科は成人心臓胸部大血管領域のほぼすべての疾患に対して治療を行っています。心臓大血管手術は、“最大限の治療効果”と“治療の安全性”の両方を考慮して治療を行う必要があります。一人一人の患者さまの体力や併存疾患を考慮し、最適な治療を提供するように心掛けています。各科と密に連携をとることで、「病む人の立場に寄り添い、安全かつ最適な医療を提供する」という病院の基本理念に沿った治療を行うことができると考えています。

 

当科の特色

当院は心臓血管外科専門医認定機構における基幹施設です。地域の中核病院として様々な疾患におけるステントグラフトを含む成人心臓胸部大血管手術(冠動脈、大血管、弁膜症、心不全治療、心臓腫瘍、不整脈、成人先天性心疾患など)を行っています。No refusal policyの精神で心臓ならびに大動脈破裂や大動脈解離などの緊急症例においても24時間対応しています。

 

スタッフ情報

氏名(フリガナ)
今坂 堅一(イマサカ ケンイチ)
卒業年
平成6年 卒業
役職・所属
  • 科長
  • 循環器センター外科担当部長
専門医
  • 心臓血管外科専門医・修練指導医
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 胸部ステントグラフト指導医
  • 腹部ステントグラフト指導医
  • 下肢静脈瘤血管焼灼術実施医
氏名(フリガナ)
角 裕一郎(カド ユウイチロウ)
卒業年
平成21年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本外科学会専門医
  • 産業医ディプロマ
氏名(フリガナ)
鈴木 理大(スズキ マサヒロ)
卒業年
平成29年 卒業
役職・所属
  • 医師

診療実績

実績
当院は1994年より開設され、年間130~150例の成人心臓大血管手術を行っています。2021年は133例の手術を行いました。内緊急手術は25例でした。手術死亡(30日内死亡)は4.5%(6名)で、内5名は緊急手術症例でした。待機手術の手術死亡は0.9%(1名)でした。手術内訳は表の通りです。

 

取り扱う主な疾患と治療法

当科の主要な対象疾患は下記のようになります。
  • 冠動脈疾患 (狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞合併症)
    冠動脈バイパス術 (写真)、心室中隔穿孔閉鎖、心破裂修復など
  • 大血管(胸部大動脈瘤、急性大動脈解離、解離性大動脈瘤)
    上行または弓部人工血管置換術(写真:大血管手術AまたはC)、ベントール手術、自己弁温存基部置換術、胸腹部人工血管置換術、ステントグラフト(写真:大血管手術B)
  • 弁膜症(大動脈弁狭窄/逆流、僧帽弁狭窄/逆流、三尖弁逆流 など)
    弁形成術、弁置換術(生体弁、機械弁)、経カテーテル大動脈弁置換術 (TAVI) ☆可能な限り弁形成術を行うことを基本方針としています。TAVIは2023年より開始予定です。これまで、高齢や全身状態不良のため手術適応から外れた患者さまにおいても治療が可能になるものと思われます。
  • その他:先天性心疾患(成人)、心臓腫瘍、不整脈治療、心不全治療など

 
大血管手術