放射線治療科このページを印刷する - 放射線治療科

概要紹介

放射線治療科は、放射線を使用して癌を切らずに治す治療を日々行っています。最新鋭の装置を使用して根治を目指した治療から症状を和らげる治療まで幅広い治療を行うことで地域医療に貢献できるように日々取り組んでいます。

 

当科の特色

当院には放射線を体外から照射する装置(リニアック)と放射線の出る線源を腫瘍のある部位に挿入して直接放射線を腫瘍に照射する装置(ラルス)を有しています。これらの装置を駆使して高精度な放射線治療を経験豊かな放射線治療専門医が治療内容の立案から実施まで行っています。当科における放射線治療医は今、その患者さんにとって最も必要とされる放射線治療はどんな治療なのかを常に考えて診療を行っています。

 

スタッフ情報

氏名(フリガナ)
大賀 才路(オオガ サイジ)
卒業年
平成7年 卒業
役職・所属
  • 科長
  • 治療部長
専門医
  • 日本医学放射線学会放射線治療専門医
  • がん治療認定医機構がん治療認定医
氏名(フリガナ)
吉川 真由美(ヨシカワ マユミ)
卒業年
 
役職・所属
  • 医師
専門医
 

診療実績

放射線治療科

放射線治療では癌や一部の良性疾患に対して治療を行っています。疾患によりますが、癌を手術せずに治すことも可能です。患部の機能温存が可能で、いわゆる「切らずに治す治療」です。また、手術不能な状態の癌も十分適応となりますので、放射線治療の進歩および認知度の向上ともあいまって、治療件数は年々増加しています。(図1、2)

(図1)放射線治療患者内訳 (人)
  2019年 2020年 2021年 2022年
新 患 397 351 355 279
再 来 40 43 51 40
437 394 406 319
(図2)放射線治療手技別患者数 (人)
  2019年 2020年 2021年 2022年
外照射 434 391 401 319
 IMRT 9 6 1 3
 定位照射 5 0 5 2
 全身照射 12 13 8 9
小線源 32 21 31 10
(外照射・小線源重複あり)

トピックス

画像誘導放射線治療(Image Guided Radiation Therapy :IGRT)

毎回の放射線治療直前に治療部位の画像を撮影し、治療開始時や治療計画時との位置のずれを測定しそして補正することで、日々の放射線治療がより正確に目的の部位に実施することが可能となる治療法のことで当院でも実施しています。
 

ハイブリッド腔内照射

子宮頸がんの小線源療法でこれまでの腔内照射の方法に加え腫瘍や子宮内に追加でアプリケータを留置することで、患者さんそれぞれの腫瘍の形態に合わせた放射線照射が可能となるより効果的な治療法です。2019年より実施しています。
 

緩和照射

がん骨転移による疼痛などの症状を和らげることを目的とした放射線治療です。脊髄圧迫による脱力・麻痺などの神経症状がある場合には早急な治療開始を検討します。