麻酔科このページを印刷する - 麻酔科

概要紹介

手術という大きな侵襲(強いストレス)が体に加わると、痛みを感じるとともに、体の機能を調節している自律神経のバランスが崩れ、体に大きな負担がかかります。麻酔とは、痛みを感じないようにするとともに、手術中に体の機能が破綻しないように、患者さんの体を侵襲から守ることです。全身麻酔は、ただ眠っているだけではなく、手術侵襲から体を守るために、様々な手段によって体の反応がコントロールされている状態です。しかし麻酔そのものも、脳・循環・呼吸などの臓器機能に変化を生じます。麻酔科医は、手術中に患者さんが危険な状態に陥らないよう、絶え間なく全身の管理を行っています。
 

当科の特色

麻酔科専門医8名を含む11名の麻酔科医に加え、医科麻酔科研修中の歯科医師と5~6名の研修医、ならびに九州大学麻酔科からの応援医師で、手術室11部屋と血管造影室などでの麻酔診療を行っています。手術の種類や患者さんの全身状態に応じて、全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、末梢神経ブロック等を行っています。手術後の鎮痛法についても十分配慮し、患者さんの体に負担の少ない、安全で質の高い麻酔を心がけています。当院は日本麻酔科学会から研修施設として認定された麻酔科認定病院です。
 

スタッフ情報

氏名(フリガナ)
甲斐 哲也(カイ テツヤ)
卒業年
昭和62年 卒業
役職・所属
  • 統括診療部長
  • 手術・中央材料部長
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
  • 日本ペインクリニック学会認定 ペインクリニック専門医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
辛島 裕士(カラシマ ユウジ)
卒業年
平成9年 卒業
役職・所属
  • 麻酔科科長
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
  • 心臓血管麻酔 専門医
  • 日本周術期経食道心エコー(JB-POT) 認定医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
中垣 俊明(ナカガキ トシアキ)
卒業年
平成11年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
虫本 新恵(ムシモト シンエ)
卒業年
平成13年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
福岡 玲子(フクオカ レイコ)
卒業年
平成16年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
松岡 友香(マツオカ トモカ)
卒業年
平成17年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
松下 克之(マツシタ カツユキ)
卒業年
平成18年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
川久保 紹子(カワクボ ショウコ)
卒業年
平成20年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
姉川 美保(アネガワ ミホ)
卒業年
平成24年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本専門医機構認定 麻酔科専門医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
坂田 いつか(サカタ イツカ)
卒業年
平成29年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本麻酔科学会認定 麻酔科認定医
  • 厚生労働省許可 麻酔科標榜医
氏名(フリガナ)
平本 琢也(ヒラモト タクヤ)
卒業年
令和2年 卒業
役職・所属
  • レジデント
専門医
  • 日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定医
氏名(フリガナ)
野尻 悠平(ノジリ ユウヘイ)
卒業年
令和3年 卒業
役職・所属
  • レジデント
氏名(フリガナ)
百田 浩大(モモタ コウダイ)
卒業年
平成30年 卒業
役職・所属
  • 歯科医師

診療実績



2014年に甲斐が麻酔科科長として赴任して以降、2019年まで着実に麻酔科管理症例数が増加してきました。これは、以前は緊急用に常にいずれかの手術室が空いている状態で運用していたのですが、手術需要の増加に応えるために2017年頃にその運用を断念し、全ての手術室を使用して手術予定を組むように方針を変更したことが大きな要因と思われます。並行して緊急への対応として、分娩室で緊急帝王切開が行えるように環境を整備し、2017年から運用しています。2020年に待望の手術室増設が実現し、手術室数が11室になったことで手術室の飽和状態が改善するとともに、さらなる手術数増加が期待されましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で手術数は大きく減少しました。手術数は少しずつ回復し、ようやくコロナ前に近づいてきましたが、2023年度は麻酔科人員が減少したため、現在はマンパワーが手術数を規定する一番大きな要因となっています。安全を担保しながらも、求められる手術需要に応えられるよう、工夫を重ねているところです。