呼吸器外科このページを印刷する - 呼吸器外科

概要紹介

当科では呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理部、関連するメディカルスタッフによる「呼吸器センター」をベースに、原発性・転移性の肺がん、その他の胸部腫瘍、気胸、胸部外傷など、胸部領域で外科治療が必要な患者さんの診療を担当しています。95%は手術ダメージの少ない内視鏡手術を行っており、術後の疼痛や合併症も少なくなり、もとの生活への復帰は非常にスムーズになっています。2018年よりダ・ビンチ手術を導入し、2022年までに300例の手術を施行しています。また一方で、抗癌剤治療、免疫チェックポイント療法、放射線療法も組み合わせ、進行癌に対する拡大手術も積極的に行っています。
 

当科の特色

  • スタッフは専門学会指導医・専門医で構成され、抗がん剤や放射線治療の経験も豊富です。
  • ほとんどの肺がん手術は低侵襲な胸腔鏡・ロボット手術を基本とし、早期の退院、社会復帰が可能です。
  • 最先端の診断・治療法を常に取り入れています。
  • 気胸や良性肺腫瘍などは2cmの傷ひとつで行う単孔式手術など、当院独自の手術を提供しています。


スタッフ情報

氏名(フリガナ)
山崎 宏司(ヤマザキ コウジ)
卒業年
平成6年 卒業
役職・所属
  • 呼吸器センター 外科部門 部長
  • 科長
専門医
  • 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科専門医
  • 日本呼吸器外科学会指導医
  • 日本呼吸器外科学会認定ロボット手術プロクター
  • ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(術者)
  • 日本ロボット外科学会専門医
  • 日本がん治療認定機構がん治療認定医
  • 日本呼吸器外科学会評議員
  • 日本肺癌学会評議員
  • 日本胸部外科学会九州地方会評議員
  • 日本肺癌学会九州地方会評議員
  • 九州大学大学院医学研究院臨床教授
氏名(フリガナ)
田川 哲三(タガワ テツゾウ)
卒業年
平成11年 卒業
役職・所属
  • 呼吸器センター 外科部門 副部長
専門医
  • 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科専門医
  • 日本呼吸器外科学会認定ロボット手術プロクター
  • ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(術者)
  • 胸腔鏡安全技術認定医
  • 日本移植学会 移植認定医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • 日本呼吸器外科学会 評議員
  • Fellow of the American College of Surgeons
氏名(フリガナ)
三浦 奈央子(ミウラ ナオコ)
卒業年
平成15年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科専門医
  • 日本がん治療認定機構がん治療認定医
  • 日本呼吸器外科学会評議員
  • 日本肺癌学会九州地方評議員
氏名(フリガナ)
長野 太智(ナガノ タイチ)
卒業年
平成28年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本外科学会 外科専門医

診療実績

令和5年の総手術症例数は258例、そのうち原発性肺癌は140例、転移性肺腫瘍は25例でした。平成6年7月開院~令和5年12月までの原発性肺癌の総手術症例は3,377例です。
平成13年1月~平成26年12月までの非小細胞肺癌手術1637症例の病期別5年生存率は、IA期80.2%、IB期66.4%、IIA期63.8%、IIB期52.0%、IIIA期38.9%、IIIB期5.3%、IV期25.9%、全体の5年生存率は63.4%という集計結果になっています。
 
実績

当科の診療方針と診療体制

基本方針

  1. 肺、胸膜・胸壁、縦隔・横隔膜疾患の手術を含めた外科的診療、および集学的治療を行う。
  2. 各疾患診療ガイドラインに基づいた診療を基本とし、経験的診療を行う場合はカンファレンスを通して十分に議論し、探索的診療を行う場合は臨床試験の形式をとる。
  3. 手術情報はデータベース化して保管し、集積データは臨床研究に反映する。
  4. 紹介元、かかりつけ医との診療連携を速やかにし、診療依頼には快く応じる。
  5. 病状・治療説明は十分な時間と場所を確保して行い、内容を速やかに診療録に記載する。
  6. 稀な疾患は文献や報告を調査し、診療結果を学会または論文で報告する。

診療体制

外来診療 火、木、金曜の午前中に当番制で診療しています。
入院診療 スタッフ、専攻医、研修医によるチームで患者さんを担当しています。
平日は毎朝、夕2回はすべての患者さんの回診を行い病状を確認します。休日、夜間は当番制としています。
手術 月、水曜に手術を行っています。木、金曜は病理部と共同で手術検体の観察と作成をします。
カンファレンス 火曜午後に呼吸器センターカンファレンス、木曜午後に診療科カンファレンスを行っています。