放射線科このページを印刷する - 放射線科

概要紹介

放射線科は単純X線写真、CT、MRI、超音波検査、核医学検査(PET-CTを含む)などにより体の中を画像化し詳しく調べ、病気の診断をする“画像診断”、リニアックを用いた体外照射、マイクロセレクトロンを用いた腔内・組織内照射など放射線を使い侵襲性の低いがん治療を行う“放射線治療”、血管撮影装置などで観察しながら体内に挿入されたカテーテルなどを病気の部分まで進め血管性病変や腫瘍などの治療を行う“インターベンショナルラジオロジー:IVR”の3部門から構成されています。

 

当科の特色

放射線科は専門診療科と、病院の中央部門としての放射線診療部の双方を担当し、前者は外来と病棟よりなり、放射線治療、総合画像診断を必要とする疾患、血管造影を用いた特殊な治療等を目的とした患者さんに対する診療を中心とし、後者は診断・治療等を各科に対し横断的にサービスする部門で、各診療科・センターと協力し診療にあたっています。

現代医療の中で放射線科と無関係な臨床科はまずありません。放射線科医は全身の画像診断トレーニングを受けた上でさらにsubspecialtyを持ち、各科と密接な連携をとりながら診療に当たり、病院全体のレベル向上に寄与しています。

 

スタッフ情報

氏名(フリガナ)
野口 智幸(ノグチ トモユキ)
卒業年
平成6年 卒業
役職・所属
  • 放射線部長
  • 放射線診療センター長
専門医
  • 日本医学放射線学会診断専門医
  • 日本IVR学会専門医
  • 日本核医学会専門医
氏名(フリガナ)
大賀 才路(オオガ サイジ)
卒業年
平成7年 卒業
役職・所属
  • 科長
  • 治療部長
専門医
  • 日本医学放射線学会放射線治療専門医
  • がん治療認定医機構がん治療認定医
氏名(フリガナ)
松浦 秀司(マツウラ シュウジ)
卒業年
平成7年 卒業
役職・所属
  • 医長
  • 診断部長
専門医
  • 日本医学放射線学会診断専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本消化器がん検診学会認定医
  • 日本核医学会専門医
氏名(フリガナ)
原田 詩乃(ハラダ シノ)
卒業年
平成8年 卒業
役職・所属
  • 乳腺センター副センター長
専門医
  • 日本医学放射線学会診断専門医
氏名(フリガナ)
前原 純樹(マエハラ ジュンキ)
卒業年
平成23年 卒業
役職・所属
  • 医師
専門医
  • 日本医学放射線学会放射線科専門医
  • 日本病理学会専門医(死体解剖資格)
氏名(フリガナ)
吉川 真由美(ヨシカワ マユミ)
卒業年
 
役職・所属
  • 医師
専門医
 
氏名(フリガナ)
小倉 琢嗣(オグラ タクジ)
卒業年
 
役職・所属
  • 医師
専門医
 
氏名(フリガナ)
菊野 亮栄(キクノ アキヒサ)
卒業年
 
役職・所属
  • 医師
専門医
 
氏名(フリガナ)
白石 貴大(シライシ タカヒロ)
卒業年
平成30年 卒業
役職・所属
  • レジデント
氏名(フリガナ)
江見 晃一朗(エミ コウイチロウ)
卒業年
 
役職・所属
  • レジデント

診療実績

放射線診断部門

CT・MR検査で個々の症例の検査内容が濃密化し、年々読影業務量の著明な増加を来しています。(図1)

(図1)放射線科業務実績(件数)
  2019年 2020年 2021年 2022年
US 2499 1742 897 820
CT 28726 29433 30126 31889
MRI 13422 11882 12238 12598
血管造影・IVR 254 177 180 173
核医学 2509 2170 2367 2354
 

放射線治療部門

放射線治療では癌や一部の良性疾患に対して治療を行っています。疾患によりますが、癌を手術せずに治すことも可能です。患部の機能温存が可能で、いわゆる「切らずに治す治療」です。また、手術不能な状態の癌も十分適応となりますので、放射線治療の進歩および認知度の向上ともあいまって、治療件数は年々増加しています。(図2、3)

(図2)放射線治療患者内訳 (人)
  2019年 2020年 2021年 2022年
新 患 397 351 355 279
再 来 40 43 51 40
437 394 406 319
(図3)放射線治療手技別患者数 (人)
  2019年 2020年 2021年 2022年
外照射 434 391 401 319
 IMRT 9 6 1 3
 定位照射 5 0 5 2
 全身照射 12 13 8 9
小線源 32 21 31 10
(外照射・小線源重複あり)

トピックス

経皮的椎体形成術(PVP)

既存療法に奏効しない有痛性の転移性骨腫瘍や骨髄腫などの悪性脊椎腫瘍に対する経皮的椎体形成術(PVP)を行っております。2021年4月からは骨粗しょう症性脊椎骨折[自由診療]にも開始しました。
骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌治療(塩化ラジウム注射液:ゾーフィゴ静注)や甲状腺がんに対する術後の放射性ヨウ素アブレーション治療、バセドウ病に対する放射性ヨウ素内用療法も行っております。
 

画像誘導放射線治療(Image Guided Radiation Therapy :IGRT)

毎回の放射線治療直前に治療部位の画像を撮影し、治療開始時や治療計画時との位置のずれを測定しそして補正することで、日々の放射線治療がより正確に目的の部位に実施することが可能となる治療法のことで当院でも実施しています。
 

ハイブリッド腔内照射

子宮頸がんの小線源療法でこれまでの腔内照射の方法に加え腫瘍や子宮内に追加でアプリケータを留置することで、患者さんそれぞれの腫瘍の形態に合わせた放射線照射が可能となるより効果的な治療法です。2019年より実施しています。
 

緩和照射

がん骨転移による疼痛などの症状を和らげることを目的とした放射線治療です。脊髄圧迫による脱力・麻痺などの神経症状がある場合には早急な治療開始を検討します。
 

RI内用療法

骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌治療(塩化ラジウム注射液:ゾーフィゴ静駐)や甲状腺がんに対する術後の放射線ヨウ素アブレーション治療、バセドウ病に対する放射性ヨウ素内用療法を行っております。