高血圧内科
概要紹介
さまざまな高血圧専門診療の提供でかかりつけ医との連携診療を行っています。
高血圧は日本に約4000万人いると推定される最も多い生活習慣病であり、脳心血管病の重要な危険因子です。しかしながら、血圧が良好に管理されている方は3割程度と言われています。 当科では正しい高血圧の診断と評価を行ったのち治療方針と降圧目標を決めます。薬物療法や生活習慣修正で血圧が安定したら、かかりつけ医に戻っていただき、必要な場合は半年から一年毎に診察をしています。
当科の特色
高血圧内科ではエビデンスに基づく診療を行います。
- 腎血管性高血圧や原発アルドステロン症などの内分泌性高血圧、 いわゆる【治る可能性のある】二次性高血圧を診断と治療
- 食塩摂取量の評価とそれに基づいての減塩指導と薬物治療
- 家庭血圧を用いた至適かつ確実な降圧治療
- 定期的な臓器障害、合併症に関する外来での検査
- 高血圧による臓器障害を評価する短期入院
- 臨床研究結果に基づいた診療
スタッフ情報
- 氏名(フリガナ)
- 冨永 光裕(トミナガ ミツヒロ)
- 卒業年
- 昭和60年 卒業
- 役職・所属
-
- 科長
- 臨床教育研修センター部長
- 専門医
-
- 日本高血圧学会専門医・指導医
- 日本循環器学会専門医
- 日本内科学会総合内科専門医・指導医
- 氏名(フリガナ)
- 荒川 仁香(アラカワ キミカ)
- 卒業年
- 平成7年 卒業
- 役職・所属
-
- 臨床検査部長
- 専門医
-
- 日本高血圧学会専門医・指導医
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本循環器学会専門医
- 日本医師会認定産業医
- 氏名(フリガナ)
- 守永 友希(モリナガ ユウキ)
- 卒業年
- 平成17年 卒業
- 役職・所属
-
- 医師
- 九州大学より招聘
- 専門医
-
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本医師会認定産業医
診療実績
2023年 入院実績:33名(原発性アルドステロン症 7名)
2023年 外来高血圧患者:791名(二次性高血圧 16.1%)
2019年に高血圧治療ガイドラインが改定され、降圧目標が引き下げられました。
これにより当科の患者さんの診察室血圧達成率は64%に留まりました。高血圧患者の心血管イベント抑制には減塩指導を含めた早期治療介入や個々の患者背景に合わせた降圧目標達成に向けて、患者さんと医師双方の更なる努力が必要です。
2023年 外来高血圧患者:791名(二次性高血圧 16.1%)
2019年に高血圧治療ガイドラインが改定され、降圧目標が引き下げられました。
これにより当科の患者さんの診察室血圧達成率は64%に留まりました。高血圧患者の心血管イベント抑制には減塩指導を含めた早期治療介入や個々の患者背景に合わせた降圧目標達成に向けて、患者さんと医師双方の更なる努力が必要です。
当科の臨床研究について
当科では以下のような臨床研究を行っています。
1.蓄尿検査を受けた高血圧患者の予後調査
1998-2011年まで複数回蓄尿検査を受けた患者を対象とした約10年間の死亡と関連する因子について検討しました。
2.原発性アルドステロン症(PA)のサンプリング結果について
放射線科の協力のもと、年間約20例の副腎静脈サンプリングを行っています。手術による治療が可能な片側性PAを32%認めました。
3.高血圧専門外来におけるClinical inertiaの実態調査
高血圧患者の血圧管理が不十分である一因に医療者側の治療への惰性(Clinical inertia)があるとされています。高血圧専門外来である当科での実態調査の結果を国際高血圧学会(ISH2022)で発表予定です。
4.CRAFT研究への参加
CRAFT研究(心房細動患者の至適降圧レベルを検討する国際共同大規模無作為化比較試験)に参加し患者登録を行っております。
1.蓄尿検査を受けた高血圧患者の予後調査
1998-2011年まで複数回蓄尿検査を受けた患者を対象とした約10年間の死亡と関連する因子について検討しました。
2.原発性アルドステロン症(PA)のサンプリング結果について
放射線科の協力のもと、年間約20例の副腎静脈サンプリングを行っています。手術による治療が可能な片側性PAを32%認めました。
3.高血圧専門外来におけるClinical inertiaの実態調査
高血圧患者の血圧管理が不十分である一因に医療者側の治療への惰性(Clinical inertia)があるとされています。高血圧専門外来である当科での実態調査の結果を国際高血圧学会(ISH2022)で発表予定です。
4.CRAFT研究への参加
CRAFT研究(心房細動患者の至適降圧レベルを検討する国際共同大規模無作為化比較試験)に参加し患者登録を行っております。