肝胆膵センターこのページを印刷する - 肝胆膵センター

部門紹介

肝胆膵センターは、肝胆膵専門のエキスパートである、消化器内科(肝胆膵内科)、肝胆膵外科からなります。炎症性疾患、悪性疾患を含め肝胆膵領域のあらゆる疾患を扱っています。
肝胆膵内科は、幅広い高度な知識を持つ肝臓専門と、有数の胆膵内視鏡検査経験をもつ胆膵専門に分かれ、より専門的に検査、診断、内科的治療を行います。肝胆膵外科は低侵襲手術、高難度手術を中心に外科的治療を行います。
当センターでは、内科・外科・放射線科・病理科との多職種合同の肝胆膵カンファレンスで様々な角度から専門的に検討され、治療方針を決めています。

  消化器内科(肝胆膵内科)  肝胆膵外科
 

肝細胞癌

肝細胞癌の原因は、C型肝炎(約30%)、B型肝炎(15-20%)、残りの半数以上はアルコールやメタボリックなど非ウイルス性で増加傾向です。早期発見のため、メタボリック、糖尿病、肝臓の数値に異常がある人は定期的な受診をおすすめします。
肝癌診療ガイドラインのアルゴリズムに沿い、癌の進行度・肝機能により治療方針を決めています。
治療法は、(1)肝切除、(2)焼灼療法(マイクロ波凝固壊死療法、ラジオ波焼灼術)、(3)肝動脈化学塞栓療法、(4)肝動注化学療法、(5)薬物療法、(6)放射線療法があり、当院ではすべての治療法に対応しています。
肝機能が悪くて切除が難しくても、マイクロ波凝固壊死療法で治療できる場合もありますので、御相談ください。
 

転移性肝癌・その他の肝腫瘍

  • 転移性肝癌(大腸癌肝転移):多発した状態で見つかることが多く、手術できるのは半分以下と言われています。ガイドラインでは肝切除が推奨されていますが、当院では、肝転移個数が多く肝切除困難な場合でも、マイクロ波による焼灼療法を肝切除と併用することで手術適応拡大を行っています。個数制限は設けていません。多発肝転移でお悩みの方は、肝胆膵外科にご相談ください。
  • その他の肝腫瘍:血管腫、肝のう胞、肝内の胆管のう胞性腫瘍などがあり、治療が必要な場合もあります。肝胆膵内科に御相談ください。

 

胆道疾患

胆道疾患は、胆石、総胆管結石、胆嚢炎、胆管炎などの炎症性疾患が多く、当院では内視鏡治療や腹腔鏡手術などの低侵襲な治療を行っています。緊急性がある場合も多く、内科・外科どちらに御相談いただいても迅速に対応いたします。

胆道癌(肝門部胆管癌、胆のう癌、胆管癌、乳頭部癌)は近年少しずつ増加してきています。診断には高い技術の胆膵内視鏡検査、治療には難易度の高い手術が必要な領域ですが、当センターでは十分対応可能です。胆膵内科は県内有数の胆膵内視鏡検査数をほこり、肝胆膵外科は県内有数の肝胆膵高難度手術数の経験を有します。
 

膵臓腫瘍

膵臓腫瘍は、膵臓癌、膵のう胞性疾患(膵管内乳頭粘液性腫瘍、粘液性膵腫瘍)、膵内分泌性腫瘍などがあります。

  • 膵臓癌:当院でも最新のガイドラインに沿った治療を行っています。術前化学療法→手術→術後補助化学療法の集学的治療により生存の向上が期待されます。膵臓領域も、診断には高い技術の胆膵内視鏡検査、治療には難易度の高い手術が必要な領域ですが、当センターでは十分対応可能です。手術は、低侵襲な腹腔鏡手術・ロボット手術も行っております。
  • 膵臓にのう胞がある場合、膵管内乳頭粘液性腫瘍、粘液性膵腫瘍など治療が必要な場合もあります。肝胆膵内科に御相談ください。