呼吸器センターこのページを印刷する - 呼吸器センター

部門紹介

平成15年1月の病棟編成に伴い10階西病棟を拠点として創設いたしました「呼吸器センター」は、呼吸器外科部門、呼吸器内科部門、放射線科、病理部門、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカーほか多職種による十分な連携のもとに、呼吸器疾患の患者さんおひとりおひとりに最適な方針を計画し、高度で最新の専門医療を提供しています。

 

診療方針

肺がんの薬物療法ついては、近年実用化された免疫チェックポイント阻害剤をはじめ、様々な新規治療が日々登場していますが、これらの最新の知見をもとに化学療法や放射線、手術との組み合わせを駆使してそれぞれの患者さんに合った治療の提供と、疾患全体の治療成績の向上を図っています。新規薬剤に関しては治験も複数施行しており、将来の治療の進歩を見据えた診療に役立っています。手術の分野では、平成26年より手術支援ロボットであるダ・ビンチ・サージカルシステムを用いた肺がん、縦隔腫瘍の手術を開始し、最先端の技術で低侵襲・高精度の手術を実施しています。

また、新型コロナウイルスを含む呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息を始めとしたアレルギー疾患など、様々な疾患に関して高い専門性を持つスタッフをそろえており、それぞれ最先端の治療を提供できます。特に、指定難病である間質性肺炎診療の九州内の拠点として機能しており、治験をはじめ、多くの最先端の治療を提供することができるのも特徴です。
 

入院部門

入院は10階西病棟を拠点として、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカーが連携し、全て患者さんが精神的・身体的に安定した状態で検査・治療を受けることが出来るよう努めています。
また、患者さんだけではなくそのご家族に対しても十分な説明や指導を心掛け、退院後も日常生活が不安なく過ごせるよう努めています。肺癌診断、各種手術、抗がん剤治療、在宅酸素療法導入、気管支鏡検査入院、間質性肺炎などのクリティカルパス(入院診療計画書)を作成しており、より質の高い入院診療を患者さんに提供するよう努めています。間質性肺炎のクリティカルパスは九州で初めて導入し、ち密な検査、治療方針の決定、患者さんの病気に対する理解の向上に貢献しています。

 

外来部門・内視鏡部門

外来部門

急性期から慢性期まで様々な呼吸器疾患の患者さんに対して、診断・治療決定、投薬治療、経過観察など呼吸器内科、呼吸器外科スタッフが連携して診療にあたっています。当院の入院、外来治療で病状が安定した患者さんは、地域の医療機関と連携した診療を行っています。
 

内視鏡部門

肺腫瘍、間質性肺炎、呼吸器感染症等の患者さんに対して年間約500例の検査、治療を行っています。内視鏡下に肺腫瘍に対する生検や、リンパ節腫瘍に対する針吸引細胞診での診断、ステント留置治療、内視鏡下レーザー治療等を行い、早期診断、治療を積極的に行っています。

 

地域での学術活動、研修医・専攻医教育

福岡呼吸器懇話会

当院、浜の町病院共同で月1回症例検討会を行っています。福岡市医師会に所属される先生方に多数出席していただき、診断、治療方針などに難渋する症例を呈示し、検討しています。呼吸器診療に関する最新の話題なども提供させていただいています。年1回、特別講演会として呼吸器領域の各専門の第一人者の先生をお招きして勉強会を行っています。
 

研修医・専攻医教育

すべての呼吸器疾患に対応し総合的な診断及び治療を行いうる知識と技術を習得することをめざし、研修医・専攻医など若い医師の教育・研修を行っています。また、内科・外科・放射線科を問わず、呼吸器を専門とする診断及び治療について系統的に研修できるよう各科の垣根をこえた研修システム構築を目指しています。