超音波・生理検査センターこのページを印刷する - 超音波・生理検査センター

部門紹介

当センターは、2014年9月より開設された新しい中央診療部門です。
超音波検査と各種生理検査をすべて同一のフロアで行っています。
利便性のよい、質の高い検査を提供するという目標のもと、多職種が連携して検査に携わっています。臨床研修医の教育や技師の育成、治験への協力の他、講演会などを通じた地域医療への貢献活動も積極的に行っています。

ロゴマークは超音波を発するイルカをモチーフにハートを形作り、暖かな思いやりの心をもって、体に優しく高度な検査を提供する部門を表現しています。

超音波検査

超音波検査とは人の耳に聞こえない高い周波数の音波を用いて臓器の形や動き、血液の流れを評価する検査です。検査ゼリーを観察部位の体表に塗り、プローブと呼ばれる機械を肌に当てて身体の中を観察します。超音波は人体に影響ありませんので、安心して検査をお受けください。
当センターでは有資格者(超音波検査士)が中心となり各診療科の専門医と協力し、年間2万件以上の検査を行っています。

主な検査部位

  • 腹部・骨盤部  
  • 心臓      
  • 乳腺      
  • 頸部(甲状腺)
  • 頸動脈
  • 下肢静脈・動脈
  • 軟部組織
  • 関節

腹部超音波検査を受ける場合の注意点

検査前は絶食となります。
コーヒー、ジュース、牛乳(乳製品)は検査に支障をきたす場合がありますのでお控えください。
少量のお茶や、お薬を服用するためのお水は飲まれて結構です。
子宮や膀胱の観察を行う場合、検査前の排尿はお避けください。

循環器系検査

12誘導心電図

不整脈や虚血など、心臓に異常が無いかを調べる検査です。手首・足首・胸に電極を付け心臓の活動により生じる電気的信号を波形として記録します。

負荷心電図

踏み台をリズムに合わせて昇り降りして、運動前後の心電図変化を調べる検査です。

トレッドミル負荷心電図検査

ベルトの上を歩き、運動中の心電図・血圧・症状の変化を調べる検査です。専門医立会いのもとで行います。

ホルター心電図検査

小型の携帯型心電計を24時間装着していただきます。日常生活での不整脈出現の有無や、心電図変化を調べる検査です。

ABI検査(血圧脈波検査)

下肢動脈への血流障害や動脈硬化の程度を調べる検査です。仰向けに寝た状態で、両足首・両腕の血圧を記録します。
 

呼吸機能系検査

肺機能検査

肺・気管支などの状態を調べる検査です。 声掛けに合わせて、息を大きく吸い込んだり、吐き出したりします。 最大限に努力した状態をみるため、数回繰り返していただくことがあります。

呼気ガス分析検査

呼気中のNO(一酸化窒素濃度)測定を測定します。咳の原因となる好酸球性炎症の存在や喘息のコントロール状態を評価します。
 

神経系検査

脳波検査

脳波検査

脳から生じる微弱な電気的信号を波形として記録する検査です。てんかんや頭部外傷、脳血管性障害などの診断に用いられます。

ABR検査(聴性脳幹反応)

脳幹機能や聴力(耳の聞こえ具合)を知るための検査です。当院では、乳幼児を対象に検査を行っています。

神経伝導検査

四肢のしびれや脱力症状のある方や糖尿病で神経障害のある方など、末梢神経障害が疑われる場合にその度合いを調べる検査です。神経に電気刺激を与えるためピリピリしますが体に影響ありません。
 

その他

終夜睡眠時ポリグラフ検査

睡眠障害、主に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断や治療方針決定のために行う検査です。簡易検査はご自宅で機器を装着して行い、精密検査では1泊2日の入院にて行います。

自律神経機能検査

主に糖尿病患者において,自律神経の機能が損なわれていないかを調べる検査です。

FMD検査(血管内皮機能検査)

腕を圧迫し、血管内皮細胞から生成されるNO(一酸化窒素)によって、開放後どれだけ動脈が拡がるかを超音波でみる検査です。動脈硬化になる一歩手前の血管内皮機能状態を知ることで、動脈硬化の早期進行リスクを評価します。

SRPP検査(皮膚灌流圧検査)

足の皮膚の血流の状態を測定し,末梢血管の血流障害の程度を推測する検査です。