早期認知外来(MCI外来)このページを印刷する - 早期認知外来(MCI外来)

専門外来の紹介

認知症が発症してからの治療は難しいものが多いのですが、治療可能なものもありますし、そうでなくても発症早期に対処することで進行を遅らせることができるとされています。また2023年には新しい認知症治療薬が薬事承認され、アルツハイマー病(軽症)の方への診療が大きく変わろうとしています。
MCI(Mild cognitive impairment:軽度認知障害)外来は軽度認知障害、軽症認知症を早期検出して生活習慣の改善や治療を開始し、さまざまな生活上の障害を回避あるいは対策を準備することを目的にしています。
治療可能な方には治療選択肢の提示を、そうでない方の場合には悪化を和らげる対策についてお話します。なお診断後の治療は長い経過になります。原則として当院医師はかかりつけ医になりませんがレカネマブ治療を受けられる場合は6か月間外来で経過観察し、その後かかりつけの近隣医療機関での継続加療と経過観察をお願いしています。必ず現在かかっている先生からのご紹介を受けて受診してください。
 
診療日時 毎週火曜 午後1時、木曜 午前11時
料金 初診料、再診料、検査費用
場所 循環器病センター外来
担当 岡田靖、杉森宏、桑城貴弘、森興太(脳血管・神経内科)

早期認知 (MCI)外来の診療の流れ

フロー図

治療可能な認知症について

特発性正常圧水頭症

シャント術を施行することで改善が見込めます。脳脊髄液を抜いて改善を見るタップテストを行って最終的な適応を決めます。

甲状腺機能低下症、ビタミンB群欠乏症、鬱病

病歴と血液検査が重要ですので合わせて検査します。

薬剤性

意外と多い原因です。原因薬剤を整理することで改善します。日常的に内服しているお薬の情報が必要になります。