トレーニング内容このページを印刷する - トレーニング内容

消化器内視鏡・気管支鏡などの内視鏡トレーニング

はじめに

はじめに
新規臨床研修制度スタートに伴い、研修医は数多くの科を短期間ローテートを繰り返すため、体系的内視鏡トレーニングシステムの確立が急務であります。これまでの内視鏡トレーニングは 数例・数十例の見学の後直ちに、指導医監督下の実施訓練となることが多く、未熟な手技による苦痛を被験者に強いてきました。しかしながら、今後は基本的技能を習熟した後の実施が必須となるため、当院では内視鏡シミュレータ「AccuTouch(Preope)」を導入しました。
本装置を用いることにより、臨床に近いトレーニング環境下で基本的技能の訓練・フィードバックを繰り返し、被験者・患者の安全を確保しつつ内視鏡医の技能向上を可能としました。

導入開始年月 2005年 5月
導入機器 Immersion Medical社製 「AccuTouch(Preope)」1台

システム内容

本装置は、人体データから得た3次元コンピューターイメージ画像を元に開発された内視鏡検査・手術のトレーニングシステムです。シミュレーションシステムであり、臨場感あふれるトレーニングが可能となります。本装置では、音声、抵抗などの生体反応をリアルに再現、段階毎に難易度を増すトレーニング構成、上部・下部消化管内視鏡、E R C P 、気管支鏡、ポリペクトミー、生検等のバリエーション、評価結果レポートシステムを備えています。

上部消化管内視鏡初期トレーニングカリキュラム

a 基礎講義 1.内視鏡に必要な基礎知識の習得(成書を各自購入。自学も必須)
2.心構え、安全意識、危機管理、感染防止を重視
b 基礎実技 1.シミュレータートレーニング6設定×5回を行う。
 トレーニング前後のチェックを受ける
c 見学・介助 1.見学、介助を通じて内視鏡検査一連の流れを把握
 1)洗浄見学、洗浄実習
d ベッドサイド実技 1.トレーナー評価を受け記録(ログ)を残す
 1)指導医の検査見学に続き、観察後の抜きによる操作・観察(最低5-10例)
 2)指導医の食道挿入に続き、操作・観察挿入(最低5-10例)
 3)挿入し操作、観察(最低5-10例)
e カリキュラム終了 1.修了証を発行
2.修了後は、トレーナー指導下に内視鏡検査に携われる。
 診断は必ず上級医のチェックが必要です。

また、ESD技能修得のための、豚胃を用いたESDハンズオントレーニングを行っています。

気管支鏡トレーニングカリキュラム

a 目的 riskを知る
分岐を覚える
正しい取扱い法を知る
検査の補助
診断率及び技術の向上
b 基礎講義 検査の目的、適応、流れ(洗浄等も含めて)、気管支鏡に必要な基礎知識の習得
c 実技・補助 1)シミュレータートレーニング3設定×5回を行う
 ジャクソン咽喉頭麻酔、検査補助、伝票オーダー
 ※シミュレーター試験を行い、合格すれば2)へ進む
2)シミュレーター、内腔観察
3)内腔観察、所見の記載

マニュアル・注意事項

上部消化管内視鏡検査手技(マニュアル)

 ~初心者のための上部消化管内視鏡検査手技~