メディカルスキルアップラボラトリーセンター
概要・主旨
最近の医学教育や看護教育において、臨床における「シミュレーション教育」の重要性が言われている。特に研修医や新任看護師を対象に、初期臨床における実践能力の向上を目的として、「シミュレーション教育」を取り入れている施設も多い。 当院においても、そのニーズが高い研修医および看護師の新採用者に対して、「スキルアップ」を目的に、入職の早い段階から臨床で経験する技術や、過去インシデント発生の多い技術等について、新採用者オリエンテーションにおいて技術演習を取り入れ実施してきた。また、研修医教育として、「内視鏡トレーニングセンター」を設置し、 指導医のもとで演習を行ったり、過去には「縫合演習」の実施や全職員を対象とした、「BLS研修」を実施している。 しかし、「スキルアップ」は新採用者だけが行うものではなく、すべての職員が専門職業人としての技術を向上させるために、スキルアップを継続させることが必要である。 当施設は、先端医療を実践している施設であり、日々、変化及び進歩している医療技術を習得する環境づくりは必要不可欠である。医療ニーズにあった診療技術や看護技術の提供を行うために、臨床の現場により近い状況で実施する「シミュレーション学習」は効果的である。効果的な「シミュレーション学習」を実施するためには、より臨床に近い状況設定ができるような環境や設備が必要となる。その機能は、「シミュレーション学習機能」、「教材管理機能」及び、現在個々で実施している、シミュレーション教育の計画および実施に関する情報の一元管理をおこなう「シミュレーション学習情報管理機能」とする。