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部門紹介

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医療安全は、医療の質に関わる重要な課題です。職員一人一人が医療安全の重要性を病院及び自分自身の課題と認識し、医療安全管理体制の確立を図ることが重要です。
そのため、当院は医療安全管理部を設置し、医療安全管理マニュアル等の作成、インシデント事例や医療事故の評価分析による継続的な安全対策の改善、情報や対策の職員周知を行い、日々医療安全管理の強化充実を図っています。


 

医療安全管理体制の確立と安全文化の醸成に向けて ~副院長、医療安全管理部長 岡田靖~

2018年4月より副院長 兼 医療安全管理部長を勤めています。医療安全文化の醸成には知識、報告、正義、柔軟、学習の5つの文化が必要です。このうち「正義の文化」とは医療活動のルール違反や不安全行動を許さない文化であり、事例をもとに安全性を高める対策を実施すること、また何らかの不具合や医療事故に遭われた患者さんやご家族に誠実に対応し、社会に対しても説明責任を果たす文化で最も力を入れています。
全職員の医療安全意識を高揚し、医療安全研修への全員参加、誰もが積極的に医療安全事例を報告する文化を醸成します。
2024年の医療安全管理部の数値目標はインシデント・アクシデント報告総数4500件、医師報告数300件(研修医報告10件/年以上)、薬剤部の注意喚起による重大事故防止事例(プレアボイド報告)70件以上、法令医療安全研修職員参加率100%です。これらの2024年目標に向けて医療安全を実践し、「日本有数の高度急性期総合病院として、安全第一で患者さんに信頼され、職員が輝く病院」を目指していきたいと思います。

 

医療安全管理部組織

医療安全の確保には、組織として徹底したセーフティマネジメントが必要であると考えます。当院も、2002年4月に医療安全管理者(以下「ゼネラルセーフティマネージャー」という)が配置されたことにより、適正な組織管理と体制整備のために院長直轄の「医療安全管理部」を設置し、医療安全対策を組織横断的な立場で調整を図りながら進めています。

 
組織図

医療安全推進担当者(セーフティマネージャー)の配置と役割

各部門の医療安全管理の推進に資するため、医療安全推進担当者(以下「セーフティマネージャー」)を各診療科、各看護単位、薬剤部、臨床検査部、放射線部、栄養、リハビリテーション、MEセンターにそれぞれ1名、事務部に3名配置しています。

各職場における医療事故の原因及び防止対策ならびに医療安全管理体制の改善方法についての検討及び提言を、幹部医療安全会議、医療安全コアメンバー会議、全部署参加のセイフティ部会で討議し、医療安全管理委員会1回/月で決議して全職員に周知しています。必要時、臨時の医療安全事例検討会を開催し、事例の検証、方針決定等を行っています。また、各職場における医療安全管理に関する意識の向上に向けての取り組み、医療事故の分析と安全対策の周知徹底、インシデント・アクシデントレポートの積極的な提出の励行、医療安全管理部からの警鐘事例等の情報発信を積極的に行っています。

 

医療安全に関する取り組み

  1. 医療事故防止の要点と対策の作成
  2. 「Safe Master」を活用したインシデント事例の報告及び評価分析
  3. 職員の安全に対する意識の向上を図るための定期的な医療安全管理研修
  4. 医療安全対策ネットワークへの医療現場におけるインシデント、アクシデント事例等の情報協力

安全な医療を提供するために、エラーが発生しやすい要因毎に具体的な事故防止対策と注意事項を定めるマニュアルを作成し、ポケットマニュアルを関係職員全員に持参してもらい周知徹底を図っています。

 

地域医療における医療安全の推進

  1. 毎年、全国の国立病院機構病院と医療安全の相互チェックを実施しています。
  2. 毎年、地域の指定医療機関(医療安全管理加算施設)と連携を図り、福岡地区の病院相互の医療安全の推進に取り組んでいます。

※正面玄関の医療相談窓口でお気軽にご相談下さい。相談内容に応じて、各担当者が対応致します。
なお、医療事故防止の取り組みをまとめた「九州医療センター医療安全管理規程」は、どなたでも閲覧できるように病院内の各階に設置しております。